プレーン・バニラ・オプションのプライシング

RmetricsにはfOptionsと言うライブラリがあり、
これを用いることで(汎用)ブラック・ショールズ・マートン公式によるプレーンバニラオプションのプライシングを行うことができる。
(汎用ブラック・ショールズ・マートン公式はこちらを参照:http://www.findai.com/kouza/4009opt.html

プライシングには関数

GBSOption(TypeFlag, S, X, Time, r, b, sigma, title = NULL, description = NULL)
BlackScholesOption(...)
Black76Option(TypeFlag, FT, X, Time, r, sigma, title = NULL, description = NULL)
b:キャリーコスト(年率)
r:金利(年率)
S:原資産価格
FT:先物価格
Time:満期までの期間(年)
title:名前がつけられる
TypeFlag:"c"でコールオプション、"p"でプットオプション
X:行使価格

を使用する。
GSBOptionが親玉の関数でGBSOptionはそのラッパー関数、Black76Optionはb=0と値決め打ちの関数となる。
(Black76Optionで出てくる値はGBSOptionでb=0,FT=Sとすれば同一)
注意すべきは
キャリーコストb=金利rとすれば通常のブラック・ショールズ・マートン公式
キャリーコストb=0とすればブラック76先物公式
キャリーコストb=金利r-配当利回りqとすればマートンの株式オプションモデル
となる点。

例:5ヶ月物の株式コールオプションの価格
(株価62円・行使価格60円・ボラティリティ20%・金利10%・配当なし)

#ライブラリのロード
library(fOptions)
#プライシング
pricing <- GBSOption(TypeFlag = "c", S = 62,X =60,Time=5/12,r=0.1,sigma=0.2,b=0.1) 
#プライシング結果データ構造の確認
str(pricing)
#S4クラスで出力されるので、各種情報にアクセスするには@を使用する。
#価格
pricing@price
#原資産価格
pricing@parameters$S