LuaLaTeXやXeLaTeXって奴を使ってみたいんです、私

モチベーション

PDFの作り方 - TeX Wiki」によると、PDFを作るためには

  • upLaTeX + dvipdfmx
  • upLaTeX + dvips + ps2pdf (Ghostscript)
  • pdfLaTeX
  • LuaLaTeX
  • LuaJITLaTeX
  • XeLaTeX

という方法があるらしいのですが、普段TeXを使っていると上でいう「pLaTeX + dvipdfmx」が多くて、その他の方法について全く無知な状態なわけです。
特に一番最後の2つ「lualatex」と「xelatex」ってのは名前だけは聞いた事あるんだけど、これらはどうもここによると「次世代の TeX / LaTeX 環境」の候補らしいってことで、これどうやって使うもんなんじゃい?ってのを調べたそのまとめ。

特に、数式多めなプレゼンはパワポだとしんどいのでTeXで作れるbeamerに移行しようと思っているんだけど、それが楽にできそうな方法だと嬉しいなって事でその点を主に調査。ちなみにTeXは特に苦手なので何か間違っていたり、的外れな事が書いてあるかもしれない、俺の備忘録だし。

TeXのインストール

とりあえず、あべのり氏作の「TeXインストーラ 3」を使って突っ込んでおいた。

インストール後、コマンドプロンプトで「xelatex」や「lualatex」と打つとコマンドを認識していたので、よしよし。

ちなみにコンパイルオプションとして

-synctex=1

をつけると、TeXのソース⇔出力のPDFが行ったり来たり出来るようになって超便利*1

LuaLaTeX

とりあえず

を読んでおく感じか。それによると

LuaTeX-ja は LuaTeX, LuaLaTeX, LuaJITTeX, LuaJITLaTeX で日本語文書の組版を行うためのパッケージです.

な、なるほどわからん。もういっちょ掘って

をみると

LuaTeX は Lua が使える TeX です.

ほうほう、TeXの中でLuaが使えて何が嬉しいのかよくわからないけど、次世代感あるわー。
基本的な使い方は、ふつーのドキュメントならクラスファイルとしてltjsarticle を使用しとけばいいし、beamerならよく使うamsmathなんかと同様に

\usepackage{luatexja}

とやっておけばよかった。コンパイル

lualatex hogehoge.tex

で、一気にPDFが作成される。↓のコードで動作確認した(文字コードUTF-8)。

\documentclass{beamer}
% LuaLaTeX用の設定
\usepackage{luatexja}
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\usetheme{CambridgeUS}
\begin{document}
\title{はじめてのLuaLaTeX} 
\author[teramonagi]{teramonagi}
\institute[Teramonagi家]{Teramonagi家}
\date{January 29, 2014}
%タイトル
\begin{frame}
	\titlepage
\end{frame}
%目次
\begin{frame}
	\tableofcontents
\end{frame}
%コンテンツ
\section{はじめての, LuaLaTeX}
\begin{frame}
\frametitle{こんにちは, LuaLaTeX}
	\begin{itemize}
		\item あいうえお
		\item $f(x) := x^3 + 1$
	\end{itemize}
\end{frame}
\end{document}

XeLaTeX

XeTeX - TeX Wiki
を読んでもよくわからんけど、この辺

を見て、適当なBeamerのソースのプリアンブルに

\usepackage{xltxtra}
\setmainfont{MS Gothic}
\setsansfont{MS Gothic}
\setmonofont{MS Gothic}
\XeTeXlinebreaklocale "ja"

というおまじないを追記すれば、日本語でもコンパイルできた。
フォントはIPAフォントとか入れるのめんどくさいので、MS Gothicで。

ちなみに自信の手元で使えるフォントを引くには、コマンドプロンプト

fc-list

と打つと一気に出てくる。

コンパイル

xelatex hogehoge.tex

で、一気にPDFになる。↓のコードで動作確認した(文字コードUTF-8)。

\documentclass{beamer}
% XeLaTeX用の設定
\usepackage{xltxtra}
\setmainfont{MS Gothic}
\setsansfont{MS Gothic}
\setmonofont{MS Gothic}
\XeTeXlinebreaklocale ``ja''
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
\usetheme{CambridgeUS}
\begin{document}
\title{はじめてのXeLaTeX} 
\author[teramonagi]{teramonagi}
\institute[Teramonagi家]{Teramonagi家}
\date{January 29, 2014}
%タイトル
\begin{frame}
	\titlepage
\end{frame}
%目次
\begin{frame}
	\tableofcontents
\end{frame}
%コンテンツ
\section{はじめての, XeLaTeX}
\begin{frame}
\frametitle{こんにちは, XeLaTeX}
	\begin{itemize}
		\item あいうえお
		\item $f(x) := x^3 + 1$
	\end{itemize}
\end{frame}
\end{document}

感想

LuaLaTeXの方がXeLaTeXより使うの楽そうなんで、しばらくLuaLaTeXでいくことにした。
pLaTeXのようにコンパイル後いちいち出力をdvipdfmxする必要ないし。

*1:TeXを書く環境にはTeXstudioを使用